階段昇降機、ホームエレベーター共に建物の上下階を安全に移動する設備として目的は同じですが、それぞれに異なった特徴があります。
既存の建物に設置する場合の大きな違いは、階段昇降機は、階段に取り付けるため、基本的には建物の改修工事が必要ないの対して、ホームエレベーターは、エレベーターを取り付けるための改修工事(昇降路の築造)が必要になります。
そのため、階段昇降機の設置工事の期間が、半日~一日で終わるのに対して、ホームエレベーターは、建物の改修工事を含め、2週間~4週間程度の工事期間がかかるのが一般的です。
設置費用に関しては、改修工事を伴わない階段昇降機に対して、改修工事が必要なホームエレベーターとの価格差は、機種により差はありますがトータルの金額で、『五分の一から、四分の一』の価格差があると言われています。
しかし、利便性に関しては、車いすに乗ったまま移動できるホームエレベーターに対して、車いすから昇降機のいすへ乗り換えが必要な階段昇降機と、それぞれ、メリットデメリットがあります。大切なことは、ご自身の生活スタイル、身体状況を考え、予算と利便性を考慮して機種選定をされることが重要です。
どちらの設備を選定するのが良いのか、それぞれの特徴比較をご紹介致します
いす式階段昇降機 | ホームエレベーター | |
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価格 (建築工事を含む) |
ホームエレベーターの、1/5~1/4程度 ※レールの形状、長さ等で価格が変わります |
本体価格250~600万円+設置工事+ 改修工事費(建物)※仕様、停止階数、 改修工事の内容で価格が変わります |
定員 ※車いすを利用の場合 |
1名 車いすから、昇降機のいすへの移乗が必要 |
3名以下 車いすに乗ったまま移動が可能 ※選定される機種によっては、車いすが乗れない場合あり |
工事期間 | 半日~1日 | 建物の改修工事を含め、2週間~4週間 |
必要な工事の内容 | 既存の階段に取り付けるため、特に必要なし | エレベーターを取り付ける改修工事 (昇降路の築造)が必要 |
設置スペース | 既存の階段に取り付けるため、特に不要 ※設置後の階段幅は、狭くなります |
エレベーターを取付けるスペース(上下階) の確保が必要 ※建物の居住スペースが減少します |
安全性 | 国土交通省の型式適合認定を取得 | 同左 |