インクルーシブ教育やノーマライゼーションに注目が集まる中、教育現場においてもバリアフリー化の重要性が高まっています。
そのような社会情勢に伴い、弊社では学校施設から階段昇降機の設置依頼が増加中です。
今回は、同じように学校の階段のバリアフリー化で悩んでいるご担当者様向けに、北海道羅臼高等学校の設置事例を紹介します。
※インクルーシブ教育とは、障害の有無に関わらず、すべての子どもが一緒に教育を受けられることです。ノーマライゼーションとは、障害の有無に関わらず、誰もが同様の生活を送れる社会のことです。
北海道羅臼高等学校は、知床半島にある羅臼町の唯一の高等学校です。
世界自然遺産の「知床」について学ぶカリキュラムがあり、自然環境の理解を深めることができます。
さらに、ロープワークやダイビング実習など、漁業や水産業に関する知識や技術を身につけられるのも特色です。
同校の校舎は2階建てで、普通教室は2階にあります。
しかし、これまでは階段のバリアフリー化がされていなかったため、階段昇降が困難な方は2階に上がれない状態でした。
なお、階段は途中に踊り場のある曲がり階段です。
▲設置前の様子
そこで、同校の前事務長様が弊社のホームページをご覧になり、2024年1月にお問い合わせをいただきました。
また、近隣の市町村でいす式階段昇降機が導入されたのも、検討したきっかけとなったようです。
ご相談をいただいた当初は、いす式階段昇降機の他に、車いす式階段昇降機や可搬式階段昇降機も検討されていました。
しかし、車いす式階段昇降機は階段の幅が不足していることから断念し、可搬式階段昇降機は安全面や操作性の懸念から適当でないと判断されました。
結果、いす式階段昇降機の設置が決定します。
その後、2024年8月の入札を経て11月に設置工事を完了しました。
今回の事例において、設置時のポイントは以下の3点です。
いす式階段昇降機を設置したことで、階段の昇降が困難な方も1階・2階に自由に移動できるようになりました。
▲昇降時の様子
生徒の通行の妨げにならないように、1階の乗降場所はレールを180度内側に曲げています。
▲1階乗降位置
レールの出幅が約160mmと短いモデルを採用し、設置後も広い階段の幅を確保しています。
教頭先生や事務職の方から、操作方法について「レバー操作で昇降ができて、使い方が簡単」と好評をいただきました。
弊社は「いす式階段昇降機」や「車いす式階段昇降機」、さらには「段差解消機」の設置を承っております。
豊富な実績により培った経験とこれらの多様な昇降機を組み合わせることで、ご依頼主様にとってベストな解決方法を提案できると自負しています。
学校の階段のバリアフリー化でお悩みのご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。