以下のような呼吸器疾患や心疾患、血液疾患などの病気を患うと、息切れなどにより階段昇降が難しくなることがあります。
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・間質性肺炎
・不整脈
・心不全
・貧血
他にも心理的な影響により難しくなる、階段イップスと呼ばれる精神的疾患もあります。
階段昇降機は、このような患者様のQOL(生活の質)向上に有効な設備です。
今回は突然の肺の病気で階段昇降が困難になったS様邸の奥様をサポートするために、階段昇降機「楽ちん号KF-W曲線型」を設置した事例を紹介します。
S様邸の奥様はもともと健康で、歩行や階段昇降も問題なくこなしていましたが、突然、肺の病気を発症し緊急入院しました。
現在は退院していますが、病気の影響で酸素吸入を使用しているうえに、投薬の副作用により少しの動作でも息が切れる状態です。
そのため、すっかり足が弱ってしまい、階段の昇降が全くできなくなりました。
お医者様からは「完全に回復する可能性は低いが、少しずつ症状は軽くなるだろう」と告げられています。
S様邸の構造は1階がご主人の営む理髪店で、2階が居住空間です。
▲設置前の階段の様子
奥様は退院してご自宅に戻られましたが、自力で歩けないため、階段昇降はご主人の介助が必要でした。
しかし、ご主人は仕事があるため、介助ができないときもあります。
そこで、ケアマネジャーに相談したところ、階段昇降機を紹介されたとのことです。
2階の居住空間につながる階段は、途中に踊り場のある曲がり階段のため、楽ちん号KF-W曲線型を設置しました。
楽ちん号KF-W曲線型の特長は以下のとおりです。
・屋内用・曲線タイプで様々な形状の階段に設置可能
・日本人の体格にフィットするデザイン
・壁からのレール出幅が短く、狭い階段にも設置可能
・6色のカラーバリエーション
・配線不要の無線「呼び送りスイッチ」を付属
なお、S様邸に設置した色はブラウンで、階段の色とよくマッチしています。
階段昇降機を設置した際のポイントは以下の2つです。
S様邸の階段にはもともと手すりが設置されていました。
しかし、階段昇降機と干渉するために手すりを撤去しました。
▲手すりを撤去
上階は廊下部分にまでレールを延ばすことで、安全に乗降できるうえに、いすを回転する手間を省いています。
▲2階乗降位置
下階部分も広いスペースを確保し、安全に乗降できるように配慮しています。
▲下階乗降場所の様子
設置後、奥様は「楽に移動ができるようになり大満足です。階段では今まで転落しそうになったことが多々ありましたが、今後は昇降機に助けてもらい安心して移動ができます。」と話され、大変喜んでいただけました。
弊社では屋内用・屋外用の階段昇降機、どちらも設置実績が豊富にあります。
さらに、設置だけではなくメンテナンス体制も充実させているのが強みです。
階段昇降で息が切れるようになってきた方や足腰に傷みを感じる方は、この機会に階段昇降機の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
ご不明な点があれば、お気軽にご連絡ください。