高床式住宅にはさまざまなメリットがあります。
例えば、湿気対策や水害への備えになること、住宅スペースや玄関が雪に埋もれにくく、除雪作業の負担が軽減できることなどです。
しかし、その一方で、生活の中で階段の昇り降りが避けられないことはデメリットといえます。
とくに高齢になると足腰が弱くなり、階段の昇降が難しくなるのは珍しくありません。
このような課題を解決する手段の一つが「屋外用階段昇降機」です。
そこで今回は、外階段に屋外用階段昇降機を設置したS様邸の事例を紹介します。
S様邸で階段昇降に問題を抱えていたのは99歳のお母様です。
お母様は脳梗塞を患い、その後遺症として左側に麻痺があります。
9月末に退院したものの、麻痺の影響と長期の入院による体力の衰えから、玄関までの外階段を上ることが難しくなりました。
そこで、息子様はお母様が安心して暮らせる環境を整えるために、屋外用階段昇降機の設置を決断されました。
S様邸の外階段は13段の曲がり階段で、下階から2段目に踊り場があります。
▲設置前の外階段の様子
屋外用のいす式階段昇降機は直線タイプと曲線タイプがあり、それぞれ設置費用が異なります。
具体的に直線タイプは90万円~120万円に対して、曲線タイプは160万円~220万円です。
S様邸の外階段は曲がり階段ですが、設置費用を抑えるために踊り場から上階までに直線タイプの屋外用階段昇降機「楽ちん号KSC」を設置することになりました。
▲楽ちん号KSCを設置
今回は昇降機の待機場所が踊り場(階段内)のため、昇降機本体からの階段有効幅も750m確保する必要がありました。
そこで、特殊架台を使用して待機場所でも階段有効幅750mmをクリアしています。
▲待機場所
S様邸の外階段は、屋根と壁に囲まれた構造です。
そのため、風除室が無くても階段に雪が積もることは少ないとのことでした。
下階側はレールカバーで養生しながら、雪が積もった場合は息子様が除雪をして使用する予定とのことです。
※積雪量の多い地域では、風除室+屋内用階段昇降機の組み合わせをおすすめしています。
設置事例:【外階段】風除室+屋内タイプの昇降機の併用で雨雪対策もばっちり
今回、商談から申し込みまではスムーズに進みましたが、外部コンセントの新設や確認申請の取得にやや時間を要しました。
しかし、なんとか雪が降る前に設置できたので一安心です。
そして、息子様には「これで母が安心して暮らせる」と喜んでいただけました。
今回は外階段の悩みを解決するために、屋外用階段昇降機を設置した事例を紹介しました。
弊社では、ほかにも屋内用・屋外用・直線タイプ・曲線タイプなど、多種多様の階段昇降機を取り扱っています。
そして、長年の経験と知識を活かし、安全で快適な生活環境を実現するための最適なプランを提案します。
もし階段の昇降にお困りであれば、ぜひ北日本メディカルにご相談ください。
家族みんなが安心して暮らせる環境を一緒に実現しましょう!