いす式階段昇降機の設置を検討している方で、「壁にコンセントがないと設置できない?」や「床暖房が設置されていても大丈夫?」など、疑問をお持ちの方はいませんか。
今回はこれらの問題を抱えるK様邸において、階段昇降機を設置した際の課題の解決方法を紹介します。
K様はご主人と奥様、娘さんの3人家族です。
奥様は入院しており、体力低下で階段の昇降が難しくなっていました。
しかし、K様邸の構造は1階が居間とユーティリティ、2階が寝室と仏間です。
そのため、奥様が退院後に自宅で安心して生活できるように、K様はいす式階段昇降機の設置を決断されました。
K様邸の階段は、14段の直線階段です。
一般的な直線階段ですが、直線用いす式階段昇降機を設置するには以下の3つの問題がありました。
①1段目の踏板(踏面)が大きく、このままでは直線用を設置できない
▲1段目の階段改修前
②床暖房が入っているため、最下階に架台を設置できない
③階段付近に100V電源コンセントがない
K様邸における3つの問題を解決した方法を紹介します。
1段目の踏板が他の段よりも大きいことが問題の原因です。
そこで、大工さんに1段目の踏板を他の段の踏板と同じサイズになるように改修を依頼しました。
この改修により、昇降機のレールをまっすぐ設置できるようになりました。
▲1段目の階段改修後
床暖房が入っている最下階に架台を設置すると、設備を破損させる恐れがあります。
そこで、最下階に架台を設置せず、1段目と3段目に架台を設置しました。
この方法は、架台の間隔を狭めることで強度を確保するメーカー推奨の方法です。
階段付近に100V電源コンセントがないため、電源工事により新たに設置する必要がありました。
今回は見た目に配慮して、天井裏から配線を引いて設置することにしました。
この工法を採用することで、住まいの美観を保つことに成功しています。
▲設置後の様子
現地調査から改修工事や電気工事を経て、いす式階段昇降機の設置完了までにかかった期間は15営業日です。
ご主人は1日でも早く設置したいとの思いがあったため、奥様の退院までに設置が完了できたことを大変喜んでいました。
また、ご主人と娘さんが試乗したところ、「綺麗についたうえに、とても静かで驚いた」とのことでした。
弊社はこれまでに家庭や公共施設などに、階段昇降機を2,700台以上設置した実績があります。
この豊富な実績によって、経験やアイデアを蓄積し、問題解決に必要な事業者間の連携を強化してきました。
そのため、様々な問題に対応したプランを提案できるのが弊社の強みです。
いす式階段昇降機について不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。