足腰に不安を抱える方にとって、日常生活における「階段の昇降」は大きな負担です。
とくに2階が居住空間の場合は、避けることもできないことから負担感も増すでしょう。
今回は1階が車庫、2階が居住空間のK様邸で、階段昇降機を導入してご夫婦の負担を解消した事例を紹介します。
今回、階段昇降機の設置を依頼されたのは70代のK様ご夫婦です。
二人暮らしをしているご夫婦は、どちらも頸椎狭窄症(けいついきょうさくしょう)を患っており、過去には足腰の手術も経験されています。
二人とも歩くことは可能ですが、30分以上歩くことは困難で、長時間同じ体勢を保つのも辛いとのことです。
加えて、奥様が階段昇降時に膝に痛みを感じていたため、ご主人が奥様を気遣い階段昇降機の設置を決断されました。
なお、階段昇降機については、以前から付き合いのある建築会社に紹介してもらったそうです。
K様邸は3階建てで、1階がコンクリート製の車庫、2階と3階が木造の住宅部分です。
生活空間の中心は寝室とリビングがある2階で、3階の部屋は使用しなくても問題ないとのことでした。
そこで、今回は1階から2階への階段に階段昇降機を設置することに決定しました。
K様邸の2階に登るための階段は、車庫から住居内への階段と正面玄関のフード内の階段の2カ所です。
K様との相談の結果、車庫から住居内への階段に階段昇降機を設置することになりました。
その大きな理由は、車から降りたときに雨に濡れることなく移動できるためです。
▲設置前の階段の様子 左:全体 右:上階
K様邸に設置した階段昇降機の機種は「エスコートスリム」です。
▲車庫内の乗降場所
・コンパクトなデザイン
レール出幅が100mmに加えて、いすの折り畳み機能により狭い階段にも設置できます。
・快適な操作性
レバースイッチによる操作なので、直感的に使えるため、機械に不慣れな方でも安心して利用できます。
・高い安全性
レバースイッチから指を離したり、障害物にぶつかったりすると自動で停止するため安心です。
・車庫の狭い階段に設置するため、レールの出幅といすの折り畳み幅がコンパクトだったこと。
・エスコートスリムの原寸大の模型を見ていただき、コンパクトさを確認することで安心して設置を決断できたこと。
▲左:上階いす折り畳み時 右:上階乗降時
ご夫婦は設置後の取り扱い説明の際、「これで足腰に負担が掛からず移動できるので、二人で使わせてもらいます。」と話されていました。
K様邸の事例からもわかるように、階段昇降機は足腰に不安を抱える方にとって、日常生活の負担を軽減するのに役立つ設備です。
とくに、1階が車庫や店舗で2階に居住空間がある家の場合は、移動の負担感を大幅に軽減できるでしょう。
「狭い階段なので設置できるか不安」という方も、エスコートスリムのようにコンパクトな機種であれば、問題なく設置できるケースがほとんどです。
また弊社では、原寸大の模型や試乗などにより、お客様にご納得いただいた上で設置を進めております。
日常の階段の昇り降りに少しでも不安を感じている方は、ぜひ階段昇降機の導入を検討してみてください。