近年、お寺で階段昇降機のニーズが高まっています。
高齢化が進む中、参拝者の安全や快適さを確保するために、多くのお寺で階段のバリアフリーが課題になっているためです。
そこで今回は、階段昇降機の設置を悩んでいるご住職や檀家さんに向けて、北海道小樽市の宗円寺様の事例を紹介します。
宗円寺様は、寛永7年に松前藩主の菩提寺として松前(福山)に建立され、その後廃藩置県の影響で明治42年に現在の小樽市に移転しました。
▲宗円寺様からの小樽市街の眺め
また、宗円寺様は五百羅漢像を安置しているお寺として知られています。
その五百羅漢像は室町から桃山時代、江戸中期から明治初期に製作されたことが判明しており、彫刻技術を研究するうえで重要な資料にもなっています。
▲五百羅漢像
宗円寺様の納骨堂は2階にあるため、行き来するのに29段の長い階段を昇降する必要があります。
高齢の檀家さんがこの階段を昇降するのが難しくなってきており、このことが原因でお寺に行くことが億劫に感じるとの声も聞かれたため、何かしらの対策が必要な状態でした。
同宗派のお寺では、階段のバリアフリーとしてエレベーターを設置しましたが、初期費用やランニングコストが高いため宗円寺様では困難とのことです。
このように対策について悩んでいた際、知り合いのお寺から階段昇降機を紹介され、設置を決断しました。
宗円寺様の階段は長い踊り場が特徴です。
そのため、下階から上階まで階段昇降機で移動するには曲線型を設置する必要がありました。
▲設置前の階段の様子
そこで、屋内用で曲線型の楽ちん号KF-Wを設置することにしました。
・日本人の体形に合うデザイン
・バッテリー式で災害停電時も10往復可能
・自動停止装置付きで安心
・コンパクトに収納可能
・6色のカラーバリエーション
【新型】楽ちん号KF-W曲線型 | 階段昇降機(椅子式), 曲線階段用 | 製品一覧 | 北日本メディカル (kitamedi.co.jp)
また、楽ちん号KF-Wのいす部分は木製なので、木造のお寺の雰囲気を壊さないのもポイントです。
宗円寺様の階段は段数が多く、踊り場も長いため、どのように設置したのかをイメージしにくいかもしれません。
そこで、設置後の階段の様子を写真で紹介します。
・下階
▲下階乗降位置
・踊り場
▲踊り場のレールの様子
・上階
▲上階乗降位置
写真から分かるように、階段昇降機はこのような長い階段であっても問題なく設置できます。
設置後、ご住職からは階段昇降機を設置したことで、檀家さんが気軽に来てもらえたら嬉しいと話されていました。
今回紹介した事例は、弊社がお寺に階段昇降機を設置した63例目です。
件数からも、多くのご住職や檀家さんがお寺の階段のバリアフリーを望んでいることが分かるでしょう。
エレベーターの設置を検討している方もいるかもしれませんが、設置費用やランニングコストを抑える場合は階段昇降機のほうがおすすめです。
弊社はお寺だけではなく、一般家庭への階段昇降機の設置を多数行ってきました。
その経験と技術を活かし、お客様の要望に添った最適なプランをご提案いたします。
階段のバリアフリーでお困りの方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。