「床下暖房がある場所に階段昇降機を設置するのは難しいのでは?」と心配し、設置をためらっている方はいませんか。
実際、床下暖房の場所に階段昇降機を設置すると、支柱を固定するビスやアンカーを打ち込む際に破損するリスクがあります。
しかし、ご安心ください。弊社では、破損することなく設置が可能です。
今回は、床下暖房のある場所に階段昇降機を設置したN様邸の事例を紹介します。
N様邸で階段昇降に問題を抱えていたのは、法人の会長を務めているご主人です。
ご主人は階段昇降に介助が必要な状態で、ご家族や従業員から昇降設備の設置を勧められていました。
その思いが会長に伝わり、階段昇降機を設置することになりました。
N様邸の階段は、コンクリート製の18段の直線階段です。
階段にはカーペットが敷かれており、上階部分・下階部分には床下暖房が完備されています。
そのため、階段昇降機を設置する際に床下暖房を傷つけないような工夫が必要でした。
今回の事例では、床下暖房の設備を守るために特別な設置方法を採用しました。
まず厚さ6mmの鉄板を用意し、床下暖房のない端の部分に鉄板をビス止めします。
▲鉄板をビス止めした状態 左:1階部分 右:2階部分
次に鉄板にネジ穴を開けて、階段昇降機の支柱を設置します。
この方法により、床下暖房を傷つけずに設置が完了しました。
また、N様邸の場合は床に敷いてあるカーペットを一度剥がしてから、設置後に貼りなおすことで美観にも配慮しています。
N様の階段は直線階段のため、直線タイプの階段昇降機でも対応可能です。
しかし、価格や納期よりも安全性を最優先したいとの希望から、曲線タイプの階段昇降機「楽ちん号 KF-W」を設置することになりました。
なぜ曲線タイプのほうが安全性を高められるかと言えば、上階と下階でレールを内側に曲げることで、広く平らな場所で乗降できるようになるためです。
実際に、N様邸の場合は下階に180度の曲げレール、上階に90度の曲げレールを採用しています。
▲左:180度の曲げレール 右:90度の曲げレール
この設置方法により介助がしやすく、万が一、乗降時によろけても転落の危険性がなくなりました。
なお、今回の事例とは反対に、設置費用を抑えるために曲線タイプから直線タイプに変更した事例もあります。
場合によってはこのような方法も可能なので、「I様邸の設置事例」も一読してみてください。
設置後、会長は今までと変わらず自宅の2階で仕事の打合せをしています。
外出時には従業員の介助の必要性もなくなり、ご家族だけで階段昇降ができるようになりました。
階段昇降機を重宝しているとのことで、大変喜ばれていました。
今回の事例のポイントは以下の3点です。
・床下暖房の装置を傷つけずに設置したこと
・カーペットを貼りなおすことで、可能な限り美観を維持したこと
・安全性を最優先し、曲線タイプを設置したこと
このように、弊社ではご家族やご本人の思いを汲み取ったプランをご提案します。
階段昇降機の設置に関して悩んでいる方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。