高齢化を背景に、多くのお寺で高齢の檀家さんの割合が高まっています。
そこで問題となっているのは、檀家さんがお寺の階段昇降に負担を感じていることです。
弊社でもこの10年はお寺への階段昇降機の設置件数が大幅に増えています。
今回は、そのなかでも檀家さんが中心となり階段昇降機を設置した日蓮正宗 妙照寺様の事例を紹介します。
今回ご依頼をいただいたのは、北海道小樽市にある日蓮正宗 妙照寺様です。
約1,000名の檀家さんは高齢化が進み、階段昇降をつらいと感じる方が増えていました。
そこで、階段昇降機の設置を檀家さんから提案されたとのことです。
初めて弊社に、階段昇降機のご相談をいただいたのは2022年3月のことでした。
当時、檀家さんからお問い合わせがあり、曲線タイプと直線タイプを設置する場合の見積もりをご提案しました。
しかし、予算が足りないとのことで、そのときは設置を保留されます。
約2年後の2024年6月に、予算が集まったとのことで直線タイプの階段昇降機の設置を弊社に依頼されました。
同様の悩みを抱えているお寺も多いと思いますので、妙照寺様の寄付の集め方を紹介します。
妙照寺様の檀家さんは約1,000名です。
そのうち定期的に参拝されるのは、100名程度とのことです。
その方々に、毎月300円の寄付を募ったところ、約2年で目標金額を達成できました。
妙照寺様の階段は1階から4段の直線階段があり、中間に大きなお踊り場、さらに2階へ17段の直線階段が続く構造です。
▲設置前の階段(左:下階 右:上階)
妙照寺様の階段の場合、1番下の階段から2階まで階段昇降機を利用するには、曲線タイプの設置が必要です。
しかし、予算をオーバーしてしまうことから、踊り場から2階の17段の直線階段部分に直線タイプの階段昇降機「エスコートスリム」を設置しました。
1番下からではなくても、17段の階段部分の負担を解消できれば、ずいぶん楽になるとのことでした。
▲踊り場から2階への直線階段に設置
ここで「階段昇降機の設置費用はいくらかかるの?」と、疑問に感じる方もいるでしょう。
具体的には、直線タイプの設置費用の目安は75~100万円です。
一方、曲線タイプの設置費用の目安は140~280万円です。
設置費用に2倍程度の開きがあるため、費用を抑えたい方には直線タイプをおすすめします。
階段昇降機の価格一覧の詳細はこちらをご確認ください。
ご住職は、お盆に多くの檀家さんがお参りに来たときに、「階段昇降機について知ってもらえる」とうれしそうでした。
また、最初は取り扱い方法がわからない方のために、操作方法を熟知した人を配置する予定です。
※いずれは、だれもが単独で利用できるようになるのが理想とのことです。
近年、お寺に階段昇降機を設置するケースが増えています。
弊社でも、妙照寺様の事例で62例目となりました。
同様に階段昇降機の設置を検討している檀家さんやご住職は、お気軽に弊社までご相談ください。
これまでの経験をもとに、最適なプランをご提案します。