高齢になるほど問題を抱えやすいのは階段の昇り降りです。
とくに90代になると、足腰の筋力の低下、認知症の発症、服用している薬の影響などにより多くの方が難しくなります。
今回は、そのような90代のご両親のために階段昇降機を設置したM様の事例を紹介します。
階段昇降機の設置を依頼されたのは、90代のご両親と同居する息子様です。
息子様が設置を決断した経緯として、まずはご両親の状態から紹介します。
お母様は、2024年2月に脳梗塞を患い2カ月間入院していました。
退院後、自宅に戻ると発語能力や認知能力が悪化していたとのことです。
また、歩行は補助なしでできない状態です。
お父様は軽度の認知症を患っており、毎日、デイサービスに通っています。
しかし、M様邸の玄関は2階にあるため、毎回介護施設の職員が階段昇降の介助に大変苦労しているのを息子様は心苦しく思っていました。
ご両親が階段昇降で苦労しているのを見かねて、息子様はケアマネに相談されました。
相談を受けたケアマネは、解決方法として階段昇降機の設置をおすすめされたそうです。
そこで、息子様はご両親に「楽をしてもらいたい」との思いから、設置を決断されます。
今回設置した場所は外階段でしたが、階段室内部のため、屋内用の階段昇降機「楽ちん号KF-W曲線型」を設置しました。
●楽ちん号KF-W曲線型の特徴
・折り畳み可能でコンパクトに収納できる
・壁からのレールの出幅が短い
・6色のカラーバリエーション
・自動停止装置を搭載し安心
・呼び送りスイッチで介助も楽々
▲レールの出幅が短くコンパクトに設置可能
▲左:いす回転前 右:いす回転時
なお、階段昇降機には屋外用のモデルもあります。
積雪量の少ない地域であれば、外階段にそのまま屋外用の階段昇降機を設置することも可能です。
階段室内に昇降機のピンク色と白いレールが映え、きれいに設置できたと大変喜んでいただきました。
余談になりますが、息子様がご両親思いであるとわかるエピソードがありましたのでご紹介します。
息子様は仕事のため日中は不在ですが、デイサービスから戻ったご両親が心配なため、室内と昇降機を設置した階段室に、見守りカメラを設置することを検討されているとのことでした。
このように、ご両親のために環境整備に配慮されており、その1つとして階段昇降機の設置に携われたことは弊社としてもうれしい限りです。
高齢になるほど、階段昇降はできなくなります。
70代・80代は元気に過ごしていても体力の衰えや病気、認知症などの影響で突然できなくなることも珍しくありません。
実際に、90歳以上の約60%は認知症を患っているとされています。
高齢の親と同居している方だけではなく、離れて暮らしている方も親が90歳に近づいたら、階段昇降機の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社では、屋内用・屋外用のどちらの階段昇降機も取り扱っています。
高齢の親の階段昇降が危なくなってきたと感じた際は、ぜひ弊社までご相談ください。
お客様の予算やご要望に応じて、最適なプランをご提案いたします。