日本では65歳以上で一人暮らしをしている方が増加しています。
実際に内閣府の調査によると2025年の一人暮らしの高齢者は男性が268万人、女性が483万人で、65歳以上の23%に相当するとのことです。
つまり、高齢の親が一人暮らしをするのは珍しくありません。
そのような背景から、親が認知症を患ったり、思うように体が動かなくなったりしたのをきっかけに同居を検討する方も多いでしょう。
今回は認知症を患ったお母様と同居するために、階段昇降機を設置したS様邸の事例を紹介します。
S様のお母様は軽度の認知症を患っており、平坦な場所であれば杖を使うことで歩行が可能です。
しかし、同居するうえで階段に問題がありました。
お母様は足が上がらず、階段昇降が困難なためです。
そこで対応方法として、階段昇降機の設置を決断します。
S様邸の階段は、上階の最後の1段が90度に曲がる曲線階段でした。
▲改修前の上階の様子
この階段の形状のまま、下階から上階まで階段昇降機を設置するには曲線タイプのモデルを選択する必要があります。
そこで、S様は大工ということもあり上階部分を改修されます。
具体的には階段正面の壁を撤去し、上階に階段を1段増やしました。
▲改修後の上階の様子
何を隠そう、S様は牛舎を改築して住居にしたほどの腕前をお持ちです。
改修により直線タイプが対応できるようになったので、S様邸では「エスコートスリム」を設置しました。
▲エスコートスリム 左:いす回転時 右:折り畳み時
エスコートスリムの特徴は以下のとおりです。
・日本人の体形に合わせたデザイン
・操作が簡単
・自動停止機能付きで安心
・乗り降りに便利ないす回転機能を搭載
・レール幅100mmで狭い階段にも対応が可能
・折り畳み幅が250mmのコンパクト設計
・6色のカラーバリエーション
S様の事例では曲線タイプではなく、直線タイプのエスコートスリムを設置したことで、設置費用を抑えるのに成功しています。
具体的に曲線タイプの設置費用は約140万~280万円が必要なのに対して、直線タイプでかかる費用は75万~100万円です。
つまり、設置費用が曲線階段の約半分で済むのがエスコートスリムを選択するメリットといえます。
階段昇降機の設置費用の詳細は、「階段昇降機価格一覧」をご覧ください。
設置後にS様からは、「事前に聞いていた寸法通りに設置されて満足している」とのことでした。また、階段昇降機を自宅に設置することになるとは思っていなかったと吐露され、自分たち以外にもこのような機械が必要になるのではと言われていました。
今回の事例ではS様自身でご自宅を改修されましたが、大工のスキルをお持ちの方は少数でしょう。
また、DIYが得意でなくとも安心してください。
弊社では利用される方の状況や階段の構造、予算などから最適なモデル・設置方法をご提案します。
階段昇降に悩みを抱える家族がいる方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。