外階段の昇降で悩んでいる方には、階段昇降機の設置がおすすめです。
外階段に階段昇降機を設置するには、屋外用タイプを選択する方法と風除室+屋内用タイプを併用する方法があります。
今回は風除室+屋内用タイプの方法を選択したN様邸の設置事例を紹介します。
N様邸で外階段の昇降に問題を抱えていたのはご主人です。
体重が80kg以上のご主人の階段昇降は、奥様一人で介助できず、ヘルパーさん二人がかりで対応する必要がありました。
さらに、N様邸の外階段は曲がり階段で、ヘルパーさん二人の介助でも危険な状態でした。
▲N様邸の外階段
そこで、外階段を安全に昇降するために風除室と階段昇降機の設置を決断されます。
風除室とは、玄関の前に設置するガラス張りの部屋のことで、玄関フードとも呼びます。
北海道や東北、北陸などでよくみられる風除室ですが、「メリットは何?」と思う方もいるでしょう。
そこで、簡単に風除室のメリットを紹介します。
風除室を設置するメリットは、雨や風、雪の対策になることです。
具体的には、玄関先や外階段で介助がしやすくなり、転倒予防にも役立ちます。
風除室があることで傘を差しながら介助する必要がなく、玄関先や外階段が凍るのを予防できるためです。
風除室のメリットは、外の冷気や暖気が室内に流入するのを防げるため、気密性が向上することです。
寒い冬に玄関から冷たい風が流入するのを防げるだけではなく、ホコリなどが居室に入るのを防ぐのにも役立ちます。
風除室は防犯に役立つのもメリットです。
風除室があることで、玄関の前にさらに施錠が可能なためです。
積雪量の多い地域では、風除室と屋内タイプの階段昇降機を併用することで、大雪により本体やレールが凍結するのを予防できます。
そのため北海道の豪雪地域では、風除室と屋内タイプの階段昇降機の併用がおすすめです。
ただし、雪の量が比較的少ない地域については、風除室を新設しなくても屋外用タイプの階段昇降機で対応できるケースもあります。
どちらが良いか迷った際は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
N様邸の場合は、風除室と併用する方法を選択したため、屋内用昇降機の楽ちん号KF-Wを設置しました。
▲楽ちん号KF-Wを設置
N様邸の外階段は鉄筋コンクリート造りのため、レールはアンカーボルトで固定しています。
階段の滑り止めのゴムチップシートは、昇降機の設置後に張り替える予定とのことでしたので、今回はレールポスト部分のみを剥がして取り付けています。
N様邸で階段昇降機の設置にあたって工夫したポイントは以下の2点です。
・下階に乗り降りするための土間を設けたこと
▲下階に設けた土間
・上階はレールを縦曲げにして安全に昇降できるようにしたこと
▲縦曲げにした上階のレール
今回紹介したのは風除室+屋内タイプの階段昇降機の設置事例でしたが、弊社では屋外タイプの導入実績も豊富にあります。
「屋外タイプ」と「風除室+屋内タイプ」のどちらの方法にしようか迷っている方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。
お住まいの地域や予算に適した方法をご提案いたします。