日本では高齢化が進み、令和5年10月1日時点で高齢化率が29.1%に達しました。
これは、約3.4人に1人が高齢者ということを意味します。
このような状況を踏まえ、多くの業界ではシニア世代の取り込みが重要視されています。
そのカギの一つは「バリアフリー」です。
今回は、バリアフリー化の一環として、いす式階段昇降機を設置した美容室こもれび様の事例を紹介します。
美容室こもれび様は、北海道苫小牧市表町にある美容室です。
「元気よく」「朗らかに」をモットーに、10年以上にわたり営業を続けています。
2024年の店舗リニューアルに際し、代表者様は身体の不自由な方や小さなお子様にも優しい店舗づくりを意識しました。
具体的には、来店されるお客様の安全性を高めるため、いす式階段昇降機の設置を決断しました。
その背景には、店舗が入る建物の構造が関係しています。
建物は3階建てで、1階が飲食店、2階が美容室、3階が住宅という構造のためです。
さらに、キッズスペースの設置や広々としたトイレの導入、車いす利用者が来店した際に店舗で使用する車いすの用意など、誰もが来店しやすい環境づくりに配慮しています。
※代表者様は、「自分の店をつくる時は、必ずバリアフリーにしよう」と決めていたそうです。
本事例では、新築設計段階から計画に参加させていただきました。
具体的には、階段の幅や電源の位置などを打ち合わせ、設計図面に反映させながら計画を進めました。
▲幅広設計の階段
美容室がある2階までの階段は、中間に踊り場のある18段の直線階段です。
しかし今回は、踊り場に合わせてレールを曲げるために、曲線階段用の「楽ちん号KF-W」を採用しました。
また、上下階のいずれも広い場所で安全に乗り降りできるように配慮しています。
▲楽ちん号KF-W (1階乗降場所)
▲2階乗降場所
設置後、代表者様から嬉しいお声をいただきました。
「2日に1度は使っています。まるで大人のアトラクションのように、お客様も楽しみながら、安心して階段を移動されています。」
この言葉からも分かるように、いす式階段昇降機は単なる移動手段としてだけでなく、来店される方々に安心感と楽しさを提供するものとなっているようです。
弊社としても、このように多くのお客様に喜んでいただける設備を提供できたことを、大変光栄に思っております。
今回の事例は、北海道苫小牧市表町にある美容室こもれび様を紹介しました。
北海道苫小牧市の令和4年時点の高齢化率は30.1%で、表町のある中央部地区は29.7%です。
全国平均よりも高い状態で、苫小牧市内には地域によって38.4%と3人に1人以上が高齢者の地区もあります。
このように多くの地域で高齢化が進む日本において、シニア世代を取り込むことは、ビジネスを継続するのに重要な要素です。
いす式階段昇降機はエレベーターの設置と比較して、設置費用が安く、工事の期間が短いことがメリットです。
バリアフリー化に向けて、階段昇降機の設置を検討されているご担当者様は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。