「階段の昇り降りがつらい」や「階段で転ぶのではないか心配」など、階段昇降に不安を感じた場合は早めの対策が重要です。
今回は、階段の昇降に不安を感じ始めたタイミングでいす式階段昇降機を設置したS様邸の事例を紹介します。
S様邸は80代のご夫婦が暮らしており、3階建ての構造です。
1階が車庫、2階が居間、3階が寝室とご主人の趣味の部屋となっており、生活を送るには階段の昇降が不可欠です。
しかし、ご主人は脳の疾患の影響で足腰が悪く、階段の昇り降りに不安を感じるようになりました。
そこで、転倒を防ぐために、いす式階段昇降機の設置を決断しました。
S様邸の階段は幅約100cmと広めの設計です。
3階建てであることを考慮し、将来的に階段の昇降が難しくなったときを見越して設計されたものです。
ゆとりある設計のおかげで、いす式階段昇降機を設置するのに十分なスペースがあり、建築確認申請も問題なく行えました。
▲設置前の様子(左:1階、右:2階)
S様邸では、ご主人が早い段階で階段昇降機の設置を決断しましたが、奥様は「まだ早いのでは?」と思っていたとのことです。
奥様と同じように、階段昇降に不安があっても、いす式階段昇降機の設置はまだ早いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、弊社では階段昇降に不安を感じたら、早い段階での設置をおすすめしています。
その理由は次のとおりです。
階段での転倒・転落は、骨折などの大ケガにつながるだけでなく、最悪の場合、命に関わる危険性があります。
さらに、転倒・転落をきっかけに寝たきりや要介護となるケースも少なくありません。
すでに「階段で転びそうになった」や「途中でふらついた」といった経験がある方は、転倒のリスクが高まっているサインです。
自宅で長く健康的な生活を送るには、実際に転んでしまう前に、いす式階段昇降機の設置といった対策をすることが大切です。
弊社の場合、直線階段用であれば7営業日、曲線階段用であれば40日~60日かかります。
必要性が高まってから設置をしようとすると、最長2カ月ほど、リスクの高い状態で生活をしなければなりません。
つまり、階段昇降に不安を感じ始めたタイミングで設置することで、必要性が高まったときにすぐに利用することができます。
「今はまだ大丈夫」と思っていても、その日の体調や気温などにより、階段の昇り降りのしやすさは変わります。
また、加齢や持病の進行によって、急に足腰が弱くなったり、バランスが取れなくなったりすることもあります。
そのような急な変化に対応するには、早めにいす式階段昇降機を設置しておくことが大切です。
これらの3つの理由から、ご主人が早めにいす式階段昇降機を設置したのは、適切な判断と言えるでしょう。
今回設置した機種は、曲線階段用の「楽ちん号KF-W曲線型」です。
▲楽ちん号KF-W曲線型
楽ちん号KF-W曲線型は、日本人の体形に合うデザインを採用しているのが特長です。
さらに、6色のカラーバリエーションから選択できるので、お部屋の雰囲気に合わせることができます。
S様邸の設置後の様子は以下のとおりです。
▲3階乗降場所
▲3階折畳み時
ご夫婦で昇降機に試乗していただいたところ、ご主人は「レールのつなぎ目もスムーズに動く」と喜ばれ、「まだ早いのでは?」と思っていた奥様は「これで楽に移動ができますね」と安心した様子でした。
いす式階段昇降機は、階段の昇り降りが困難な方、不安がある方におすすめの設備です。
階段が使えなくなると、これまでの生活が制限され、生活への意欲が低下することもあります。
そのため、生活の質を維持するためにも、階段の昇り降りに不安を感じたら「いす式階段昇降機」の設置を検討しましょう。
弊社では、これまでに2,700件以上の納入実績があります。
いす式階段昇降機について気になる点がございましたら、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。