歩行が困難になると、自宅で生活するにはバリアフリー化が必要です。
特に、生活空間が2階の場合は、階段に昇降機の設置などの対策が不可欠です。
歩行が困難な方の階段の昇降は、本人だけでなく、介助者にとっても大きな負担になるからです。
今回は歩行が難しい奥様のために、階段のバリアフリー化としていす式階段昇降機を設置したK様邸の事例を紹介します。
K様邸は、70代のご夫婦の二人暮らしです。
奥様は麻痺の影響で自力での歩行が困難で、普段は車いすを利用しています。
ご自宅は2階建てで、1階が車庫と飲食店、2階が生活空間です。
そのため、外出の際には必ず階段を昇り降りしなければなりません。
奥様は週2回のデイサービスと通院で外出する機会があり、その度、ご主人を含む3人で車いすごと階段の昇降を行っていたとのことです。
しかし、ご主人も高齢になり、介助の負担や安全面への不安からいす式階段昇降機の設置を決断されました。
K様邸では3人で介助を行っていましたが、一般的に車いすごと階段を昇降する場合、安全のために前後左右4人で実施することが奨励されています。
4人でも介助者の負担は大きいのに、今回のように3人で行うのはさらに負担が大きく危険性も高くなります。
それに加えて、K様邸の階段は勾配が急な直線階段のため、万が一誰かがバランスを崩すと、全員が一気に転落する可能性もありました。
実際に、この状況は近くに住んでいる娘さんを始め、ご家族全員の悩みの種だったそうです。
▲設置前の階段の様子
直線階段のため、K様邸に設置した機種は直線タイプの「エスコートスリム」です。
直線タイプの「エスコートスリム」は、曲線タイプと比較して設置費用を抑えられることや納期が短いのが特長です。
また、その他にも以下のような特長があります。
・6色から好きな色を選択できる
・自動停止機能を搭載している
・呼び送りスイッチで上下階どちらからも操作できる
・使用しないときはコンパクトに折り畳むことができる
・日本人の体形にマッチしたデザインで使いやすい
このような特長が多くの人から支持されており、シリーズ累計の出荷台数は23,000台にもなります。
▲乗降時はいす回転機能を活用
▲コンパクトに収納
K様邸の階段は、下階に玄関の上がり框(かまち)がある構造です。
エスコートスリムを設置すると、上がり框の段差により、車いすを操作するには不便な状態でした。
そこで、玄関の土間部分を下階の床の高さまでかさ上げし、段差をなくしました。
▲かさ上げした土間部分
これにより、1階の車庫から階段昇降機の乗降場所まで、車いすでスムーズに移動できるようになっています。
▲車いすでの移動がスムーズに
設置後、ご主人は「危険を感じていた階段の昇り降りが楽になって、少しほっとしています。」と安堵された様子でした。
今回のケースのように、階段昇降の介助に負担や不安を感じている方もいるでしょう。
その不安が現実になってしまうと、本人の健康を損なうだけでなく、場合によっては介護者も介護が必要になるかもしれません。
大事になる前に、いす式階段昇降機の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社は、これまでに2,700台以上の納入実績があります。その豊富な実績で培った経験や技術をもとに、最適なプランを提案できると自負しております。
いす式階段昇降機に関する疑問や質問があれば、ぜひお気軽に弊社までご連絡ください。