高齢者の従業員が多い施設では、階段昇降の負担を軽減することで従業員の働きやすさにつながります。
今回は、小樽市漁業協同組合様が高齢の組合員さんの負担を軽減するために、階段昇降機を導入した事例を紹介します。
「職場の安全性を高めたい」や「従業員にできる限り長く働いてほしい」という管理者様は、ぜひご参照ください。
小樽市漁業協同組合は、昭和24年に設立された漁業者による協同組合で、小樽市全域の海岸線(約68.62km)を管轄しています。
この地域の海岸線は砂地海岸や岩礁海岸、転石海岸と多様な地形を持ち、シャコやニシンなど40種類以上の魚介類が水揚げされています。
▲普段の様子
同組合は、「総務部」「信用部」「市場部」「冷凍事業部」で構成され、小樽市の漁業の振興に大きく貢献してきました。
また、放流事業や養殖事業、漁場整備事業に取り組んでおり、持続可能な漁業の実現に向けて注力されています。
小樽市漁業協同組合の施設は、1階に卸売市場と冷凍倉庫、2階にマリンバンクと組合事務所があります。
しかし、2階へ上がるには34段の階段を昇る必要があり、組合員の高齢化が進む中で大きな課題となっていました。
例えば、階段の昇り降りが困難な方は組合事務所を訪問できず、重要な手続きや情報に直接アクセスできないなどです。
また、介助を必要とする組合員も多く、安全面の課題も抱えていました。
そのような中、多くの組合員の強い要望を受けて階段昇降機の設置が決定しました。
▲2階マリンバンク事務所
※マリンバンクとは、貯金や各種ローン、クレジットカードなどの漁業者を対象にした金融事業を指します。
総務部長から、「事前に『くみあい通信』で組合員に階段昇降機の設置をお伝えしたところ、大きな反響があった。」と伺いました。
▲配信された「くみあい通信(一部抜粋)」
実際に設置作業に訪れた際、組合員のみなさまから「今日が設置なんだね」や「ようやく設置されるんだ」など、設置を待ち望んでいたことがわかる声を多く頂戴しました。
今回導入したのは、屋内型の曲線用いす式階段昇降機「楽ちん号 KF-W」です。
小樽市漁業協同組合の階段は基本的に直線階段ですが、途中に大きな踊り場があるため、レールを曲げる必要があります。
そのため、曲線用のいす式階段昇降機を採用しました。
設置後の様子は以下のとおりです。
▲1階の様子
▲踊り場の様子
▲2階の様子
設置後、総務部長は「多くの組合員に利用してもらいたい」と期待を寄せていました。
特に5日・10日の銀行業務が行われる際には、多くの組合員が利用するのではとのことでした。
従業員の高齢化が進む事業所において、階段昇降の負担を軽減することは従業員の働きやすさにつながります。
今回の事例のように、階段昇降機を設置することで階段昇降のストレスから解放され、従業員エンゲージメント(愛社精神)も高まるでしょう。
従業員やお客様から「階段の昇り降りがつらい」という声が聞かれる場合は、階段昇降機の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
設置費用や納期など疑問や質問がございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。