公民館やコミュニティセンターは、地域住民の交流や活動拠点、健康増進などのさまざまな役割を担っています。
その中でも地域の安心・安全のために重要なのは、避難所としての役割です。
しかし、津波・洪水・土砂災害の恐れがある地域では、2階に避難する際に高齢者の階段昇降が問題となるケースがあります。
今回は対策案として、北海道豊頃町の大津地域コミュニティセンターのいす式階段昇降機の設置事例を紹介します。
豊頃町は、北海道十勝地方の東南端に位置する人口約3,000人の町です。
農業と漁業が基幹産業で、「わかさぎ佃煮」や「鮭切りとば」などの特産品があります。
また、1月中旬から3月上旬ごろにかけて、「ジュエリーアイス」と呼ばれる氷がクリスタルのように輝く絶景の自然現象が見られることでも知られています。
豊頃町は、明治13年(1880年)に開町してから140年以上の歴史があり、その歴史の中で数多くの水害を経験してきました。
明治初期から昭和40年ごろまでの100年間で、30回以上の水害が記録されています。その中でも、特に大きな被害が出たのは昭和35年のチリ地震による津波でした。
平成以降では、平成15年の十勝沖地震、平成23年の東日本大震災においても津波が町を襲いました。
このような過去から豊頃町の大津地域では、津波・洪水・土砂災害のための避難所として、コミュニティセンターを活用することを決めました。
大津地域コミュニティセンターは、大津地区(33世帯・人口60名)の地域住民が多用途に利用できる建物です。
大ホールや小会議室、研修室、談話室、調理加工室などがあり、1階は診療所としても活用されています。
大津地域コミュニティセンターを津波・洪水・土砂災害の避難所として活用するには、2階への昇降設備がないことが問題でした。
そこで、会議時や避難時の移動用に階段昇降機の設置を決定しました。
大津地域コミュニティセンターの階段は24段の螺旋階段で、2階までの高さが3m80cmです。
階段幅が160cm以上あり、階段昇降機を設置しても歩行用の幅を十分に確保できます。
▲本体設置前の階段の様子
今回は螺旋階段のため、曲線型いす式階段昇降機「KFW」を設置しました。
▲曲線型いす式階段昇降機「KFW」
・停電時でも使用できるバッテリー式
・オーダーメイドのレールでほとんどの階段に取り付け可能
・コンパクトに収納できる省スペース設計
・誰でも操作しやすいレバースイッチを採用
・6色のカラーバリエーションから選択可能
曲線型いす式階段昇降機「KFW」はバッテリー式のため、災害で停電になっても階段昇降をサポートできるのが大きなメリットです。
曲線型いす式階段昇降機の場合、階段の形状に合わせてレールをオーダーメイドするため、階段計測が必要です。
一般的な階段であればレーザー測定で実施しますが、今回の場合は階段周りに壁がないので、2名体制で水糸を使用して丁寧に計測しました。
地震や津波、土砂災害などはいつ発生するか分かりません。
万が一に発生した際、住民が安全に避難できるように、公民館やコミュニティセンターなどの避難所には階段昇降機の設置をおすすめします。
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