車いすユーザーやご家族で、玄関先の階段の昇降に悩んでいる方はいませんか?
段差の高さが低ければスロープで対応できますが、段差が高いと対応は困難です。
また、車いすユーザーの中にはスロープを使った介助に「介助者の負担が大きい」と心苦しく思っている方や、「介助者が転倒しないだろうか」と心配している方もいます。
そこでおすすめの方法は、段差解消機の設置です。
今回は、息子さんのために車いす用段差解消機を設置したM様邸の事例を紹介します。
M様邸の家族構成は、70代のご両親と息子さんの3人暮らしです。
息子さんは20年以上前に事故で障害を負ったため、車いすを利用しており、ご両親の介助がなければ生活ができない状態です。
事故後、ご両親は家の中を改修してバリアフリー化を行いました。
その際、玄関先の階段も傾斜を緩くして対策しましたが、ご両親が高齢となった今、階段の介助に危険を感じていました。
さらに、息子さんが利用しているデイサービスの送迎員からも階段の対策を要望されていたとのことです。
そこで、ご両親は「少しでも長く息子と一緒に生活したい」との思いから、玄関先に段差解消機を設置し、不便に感じていたトイレの拡張工事も決意しました。
段差解消機については、出入りしていた福祉用具貸与事業者より提案され知っていたとのことです。
M様邸の玄関先の階段は、7段の直線階段です。
▲設置前の階段の様子
介助がしやすいように、両側に手すりがあり、傾斜も緩くなっています。
しかし、このままの状態では車いす用段差解消機を設置できないため、設置工事を行いました。
M様邸における設置工事のポイントは以下の2点です。
階段の一部を撤去して、車いす用段差解消機の設置スペースを確保しました。
▲設置スペースの確保
また、工事に伴い撤去した片側の手すりも再度設置しています。
▲手すりの設置
雨や雪が降っても快適に利用できるように、風除室を設置しました。
風除室の設置により、息子さんだけではなく、介助者の負担も軽減できます。
▲風除室を設置
M様邸に設置した機種は、「タスカルりふとDA100型」です。
屋内・屋外(※)のどちらにも対応したモデルで、100cmまでの段差に対応できます。
・直感的に操作できるリモコン
・自動収納スロープに対応
・上部乗り越えブリッジに対応
・床埋め込み工事不要
・コンパクトサイズで省スペースに設置可能
なお、「タスカルりふと」は、上昇の高さ別に65cm・100cm・150cm・240cmの4タイプがあります。
▲上階停止時のタスカルりふと
※北海道の場合、冬期間の雪対策が必要です。
車いす用段差解消機は、車いすを利用した状態で被介助者・介助者が安全に昇降できる装置です。
そのため、以下のような階段昇降のお悩みを抱える方におすすめします。
・スロープの持ち運びが大変
・スロープの傾斜が急で危険を感じている
・一人で階段を昇降できるようになりたい
・今後の体力低下や足腰の衰えに備えたい
そして、弊社はこれまでに、車いす用段差解消機・階段昇降機の設置に数多く携わってきました。
その経験を生かし、ご依頼主様のニーズに沿った提案が可能です。
階段昇降でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。