「自宅の外階段の昇り降りがつらい」と感じている方はいませんか?
日本では、外階段を設けて床面と地面との段差を埋めている住宅が多くあります。
そのため、加齢による足腰の衰えや障がいなどにより、外階段の昇り降りがつらいと感じている方もいるでしょう。
本記事では外階段の昇り降りの不安を解消する方法として、段差解消機を設置したH様邸の事例を紹介します。
1階の床面と地面との高さがフラットであれば、外階段の昇り降りでつらい思いをする必要はありません。そのため、そもそも1階の床面がなぜ高くなっているのか疑問に思う方もいるでしょう。
その理由は建築基準法で、木造住宅の場合は以下のように定められているためです。
・床の高さは、直下の地面から床の上面まで45cm以上とすること
※床下をコンクリートなどで覆う場合、または居室の床の構造が地面から発生する水蒸気で腐食しないと認定を受けた場合はこの限りではありません。
湿気などから住宅を守るための規則ですが、高齢者や障がい者にとっては一つのハードルになっています。
つまり、日本の多くの家屋は木造住宅のため、外階段の昇り降りの問題は高齢になるとよくある問題といえるでしょう。
今回紹介するH様邸の場合も日本の多くの住宅と同様に、1階の床面と地面との間に段差があります。
具体的には3段の外階段があり、その段差は約50cmです。
▲3段の外階段(段差は約50cm)
H様の家族構成は、奥様と息子さんの二人暮らしです。
奥様は平らなところでは歩行器を使用して歩けますが、階段の昇降には介助を必要としています。
また、バリアフリー化した1階で生活しているため、自宅での障がいは外階段の3段だけでした。
その外階段の昇り降りを必要とする週1回のデイサービスと月1回の通院の際は、介助者に支えられていたのが設置前の様子です。
デイサービスの送迎担当者から外階段での事故リスクを指摘され、対策して欲しいと要望されたのがきっかけです。
そこで付き合いのある建築会社に相談し、階段昇降機と段差解消機の選択肢から、車椅子を利用する可能性を考慮して段差解消機に決定しました。
H様邸での工事は、以下の2点がポイントです。
・段差解消機から道路までアスファルト製スロープを造成
▲歩きやすいようにスロープの造成
・段差解消機の設置場所を平らにするための土間工事を実施
▲設置場所をフラットにするための土間工事
2つの工事により、玄関から道路までの間を安全に移動できるようになりました。
奥様は、土間に設置した段差解消機とアスファルト製スロープの出来栄えに大変満足されました。
息子さんは、「段差解消機を設置したおかげで母親は買い物袋を抱えたまま乗り込めるし、将来車椅子になったとしても安心して同居できる」と喜んでいたとのことです。
▲手摺付きで乗降時も安心
H様邸で設置した段差解消機は、狭小地でも設置しやすいL字乗り込みタイプです。
弊社では、ほかに直進乗り込みタイプも取り扱っており、複数の段差解消機や階段昇降機から適切な解決方法を提案できます。
階段の昇り降りに不安を抱えている方は、ぜひご相談ください。